若い人にこそ日本舞踊がオススメな理由
日本舞踊というと、「敷居が高い」「難しそう」「伝統芸能は自分には関係ない」
そんな印象を持つ若い世代は多いのではないでしょうか?
しかし、現代の厳しい環境を生きる若い人にこそ、日本舞踊をオススメしたいと考えます。
日本舞踊は、過去の芸事ではなく、これからの時代に必要な身体と言語の“教養”を備えているからです。
1. 「身体の使い方」が差になる時代
若い世代は、スマホとPC中心の生活で姿勢が崩れていると感じます。この会社を設立する前、パーソナルトレーナーとして活動をしておりましたが、大体の方が「猫背」「巻き方」「首が前に出ている」など、現代病といっても過言ではないくらいに姿勢が乱れていました。
そういった悪姿勢は、腰痛・膝痛・肩こりを引き起こすことはもちろん、特に女性の場合は足が太くなる・顔がたるむ・太りやすくなると美容的にも悪影響がでてきます。
筋トレ、ヨガ、ピラティスで身体を整えることも、もちろん有効な手段ではありますが、ぜひ日本舞踊も身体改善の選択肢の一つとして考えていただきたいと思っています。
日本舞踊では、
- 重心の置き方
- 体幹の使い方
- 肩や首の脱力
- 呼吸の深さ
- 一歩の質
といった身体を根本から整える力があります。それはただ単に姿勢が改善されるだけではなく、面接、プレゼン、人前での振る舞いなど、社会人としての印象と説得力に直結する側面も持ち合わせています。
これから厳しい社会を生き抜く上で、人に与える印象というのは良いに越したことはありません。働き盛りの方はもちろん、これから社会にはばたく若い方々、ご自身の身体を整えつつ、オーラを纏える姿勢を日本舞踊から会得していただきたいと思います。
身体の質は、若い時期にこそ急速に伸びますしね。
2. メンタルヘルスの基盤となる「静けさ」と「間」
現代の若者の多くが抱える悩みは、身体よりも“脳の過負荷”にあるのではないでしょうか?
40代の私でさえ、スマホの通知、SNS、タスク、インプット過多で思考が常に散らかり、落ち着く時間が少なくなっていると感じます。
意識的にデジタルデトックスをしたり、瞑想を習慣化するなどの解決方法がありますが、日本舞踊にも似たような効果があると感じます。
日本舞踊では静かに立つ、息を整える、間やその瞬間の感情を意識することが求められます。
役を演じるため、踊っている最中は感情の起伏はあるものの、根底には真っ白な静けさが漂っている・・・”無”であるからこそ、役を演じられるといえばしっくりくるでしょうか。
非常に言語化が難しい感覚ではありますが、とにもかくにも瞑想とニアリーイコールな要素があると思います。
ただ振りを覚えて踊るという表面的な楽しみももちろんありますが、その奥深くの素晴らしさを感じていただければと思います。
3. 国際社会では「自文化の説明力」が武器になる
突然ですが、質問です。
「日本の文化を語ることはできますか?」
胸を張って「できます!」と言える日本人は、どれだけいるのでしょうか。
恥ずかしながら私自身も、日本舞踊とその周辺の知識くらいしか語ることができません。
しかし、外国人の方に日本舞踊をレクチャーすると、こちらが戸惑うような鋭い質問が返ってきます。
彼らは自国文化と他文化の違いにとても敏感で、「なぜ?」という探究心を常に持っているのだと感じます。
「なぜこの角度で手を動かすの?」
「どうして“間”をこんなに大切にするの?」
「この動きは何を表しているの?」
こうした問いに一つひとつ答えていくと、気づくことがあります。
日本舞踊には、日本人が無意識に持っている価値観や美意識が、驚くほど濃密に詰まっているということです。
たとえば、
- 控えめでありながら芯のある強さ
- 相手や場への敬意
- 余白や間を大切にする感覚
- 感情を直接ぶつけず、形に託す美意識
これらはすべて「日本らしさ」であり、
日本舞踊はそれを身体で説明できる芸事でもあります。
海外で
「あなたの文化は何ですか?」
と聞かれたとき、言葉だけで説明するのは意外と難しいものです。
しかし、日本舞踊を学んでいると、身体が自然と語ってくれる。
しぐさや所作を通して、文化を“体現した状態”で示すことができます。
これは、語学力とはまったく違う次元の強さです。
これから海外と関わる機会がますます増える若い世代にこそ、
日本舞踊を「文化を語るための教養」として捉えていただきたいと思います。
どれだけSNSが発達しても、
自分の背景やルーツを表現できる人の言葉には、圧倒的な説得力がある。
そして、日本文化の一つである日本舞踊は、
その背景を最も自然に、最も美しく伝えてくれる手段のひとつなのです。
■ 結論:日本舞踊は、若い世代の“総合力”を底上げする
日本舞踊は、若い世代にとって
- 身体能力
- 心の安定
- ビジネススキル(非言語コミュニケーション・所作・印象管理)
- 国際教養(自文化の理解と説明力)
これらを一つの稽古の中で連動して伸ばしていける、非常に効率の良い芸事です。
あえて今風の言葉を使うなら、“コスパが良すぎる習い事” と言っても過言ではありません。
日本舞踊は何歳からでも楽しめますが、
特に若い時期は吸収力が高く、身体と心の成長スピードが驚くほど早い。
ただ踊りを楽しむだけにとどまらず、学んだことが仕事や人間関係に自然と滲み出ていきます。
- 姿勢が変わると、自信の見え方が変わる
- 呼吸が深くなると、緊張しづらくなる
- 所作が整うと、周囲からの印象が良くなる
- 文化の基盤ができると、海外でも堂々と語れる
こうした変化は、どれか一つではなく、複数が同時進行で育っていくのが日本舞踊の特徴です。
日本舞踊は、単なる伝統芸能ではなく、
これからの時代を生きる若い世代に必要な“基礎体力”を育てる場でもあります。
もし「少し気になる」「自分の身体で試してみたい」と感じた方は、
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所作の静けさや、重心が落ちる心地よさは、文章より体感の方が早く伝わります。
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